【はじめに】
コウのおすすめボイスをまとめたツイートを見て、自分もやりたい!と思い実施。新規のリスナーがボイス買う時の参考になれば。
「あのエピソードどこで話してたっけ」となることもしばしばなので自分の備忘録代わりでもある。
ボイス種別(常設ボイス/誕生日ボイス/その他)ごとに古→新の順で並べています。
【個人的なおすすめ】
・シチュ系苦手な人向け→「夏真っ盛りボイス2020」
・シチュで友達気分を味わいたい→「GWボイス 2019」
・シチュでエモくなりたい→「春満開ボイス2019」「秋満喫ボイス 2019」
・女装が見たい→「ホワイトデーボイス 2019」
全部常設ボイスなので、ちょっと下に貼ってる「季節ボイス」のリンクから買えます。詳細は各レビューをご覧ください。
【指標について】
ボイスのレビューにあたり2つの指標を設けた。定義は下記の通り。
対俺/対リスナー…コウがそもそもリスナーに語りかけるタイプの配信者なのであまり綺麗に振り分けられていない。一応クラスメイトもしくは”そういう存在”として在ったら対俺、配信者として振る舞ってたら対リスナーにしています。
エモ度…感傷寄りかおふざけ寄りかという指標。数字が低いのは雑談かギャグに寄ってます。良い⇔悪いの指標ではないです。
【常設ボイス】
▶︎秋満喫ボイス2020まではにじさんじオフィシャルストアで再販中。待てばいずれ再販されるので買い逃しても焦らなくてよい。他ライバーを見る限り「常設季節ボイス」「常設コンセプトボイス」「常設マンスリーボイス」の3種に分かれるっぽいがコウの場合は「常設季節ボイス」のみ。
※2023年4月現在、常設販売してないのは「2021海ボイス」「2022 4月Vol.1」「ウィンターデートボイス」の3つ。ウィンターデートはコンセプトボイスになると思ってるけど違ったらすみません。
◯ハロウィンボイス 2018
・対リスナー
・エモ度1
記念すべき初めてのボイス。雑談配信でのエピソードトーク寄りであんまり連続性がないのも初期ならでは。
03は中1の頃の思い出。絶妙にカスなところと可愛いところがわかるエピソード。
04ハロウィンに対する逆張りについて
05対俺くんのちょっとアレなシチュエーションをやろうとしてふざけてる
06好きなお菓子の話。父母についてのエピあり。後述の看取りボイス(2021年誕生日ボイス)でも言及される抹茶ケーキはこれ。
◯クリスマスボイス 2018
・対リスナー
・エモ度4
配信者であるコウとにじさんじのクリスマスイベントに行く俺。パーティーから俺たち浮きそうだよな、馴染めなかったら大富豪しようぜ←ここに卯月コウが詰まっている。パーティーという大人の催し=敵、に対してガキの精神で逆張っていくのが楽しい。馴染めない俺ら(コウ含む)という立ち位置の取り方はかなり2018年だなと思う。
06が特に良くて、ライバーならではの双方向性をボイスに落とし込んだかたちとなっている。
◯バレンタインボイス 2019
・対リスナー
・エモ度1
01はハッピークレセントの替え歌。謎にお笑い芸人のトークみたいなフリで各トラックが始まる。
04はシチュボ、というか自分でお人形遊びをしている。05と06はバレンタインデーにまつわるエピソードトーク。妹ちゃんについての話も。画面の中の彼女との気持ちを高めるためにチョコを買いに走る話は素オタクな部分を感じられる。コウ自身の話を聞きたい人にはおすすめ。
◯ホワイトデーボイス 2019
・対俺
・モエ度5
言わずと知れた女装ボイス。ほんとに女の子の格好してくるとは……。実況しながら服を着てくれるのだが、合間に入る衣擦れ音がリアル。コウはコウ自身のビジュを好きなんだと感じることがしばしばあるが、その点も垣間見られる。自分の可愛さを自覚しつつも戸惑いと照れが隠しきれておらず、おそるおそる女装している時の恐れと期待と慢心がないまぜになっている感がビシビシと感じられる。とにかくこのボイスは本当に聞いてほしい。05,06のASMRも照れ込みでヨシ。
※女装補足
・過去(配信者になる前)の女装エピ(36:50〜)
・この時着用した女装衣装が母親に見つかったエピ(1:21:40〜)
・視聴者から遅れたメイド服をリアルタイムで着るコウ(6:55〜)
服開封、着用、自撮り、自撮りを同僚に送るまで全部やってる!
◯春満開ボイス 2019
・対俺
・エモ度5
卯月コウのイデア。同級生のコウと学校や公園をぶらぶらする、というシチュエーションなのだが、8割はコウの語りである。
桜/学校の屋上/別れ/春を嫌いだった理由について、各トラックでコウなりの考えみたいなのを話してくれる。春の前向きさ、暖かさについていけない俺たちに、2018年時の「エモ」的な感性で見出した春の良さを伝えてくれる。感傷マゾ的なコンテンツが好きな人は満足できると思う。
◯GWボイス 2019
・対俺
・エモ度4
遠出して寄生虫博物館と動物園に行く回。実はラ牛雪帰の初出でもある。ラブライブという固有名詞こそ出していないが、飽きるほど聞いたあのくだりと食べ物の美味しさはシチュエーションに左右される、という話を滔々と語りだす。初期の配信で言及されていた「寄生虫の恋(著:三秋縋)」の聖地巡り的な側面もあり、オタクフレンド感を楽しめる。
“オタク友達のコウ”とやいやい言いながらなんでもない休日を過ごすという擬似体験ができてかなり好きなボイスです。
ちなみに寄生虫博物館はマジのデートスポット。意外にもカップルがウヨウヨいて面白いのでおすすめです。
◯あめもようボイス 2019
・対俺
・エモ度3
コウの部屋で雨宿りするシチュエーション。メスコウ概念を自分から擦りにいくのに2019年感がある。一緒に朝顔を植えるのは中学生としての時間を過ごせているようで良い。会話のくだらなさと差し込まれるオタクネタ、たまに見せる優しさのせいでコウを友人だと勘違いしてしまうんだと思う。
◯夏真っ盛りボイス 2019
・対俺
・エモ度3
コウとの日常/クソ企画/ASMRが詰められている。バラエティパックのようなボイスとなっており、コウらしさみたいなのを網羅できる。06では活動に対するちょっとした振り返りを聞くことができる。充実してなかったこれまで/充実している今、それを踏まえたコウの立ち位置、みたいな部分にチラッとだけ言及している。
◯夏まつりボイス 2019
・対俺
・エモ度3
コウと浴衣を着て夏まつりに行く回。数少ない夢回ともいえる。あえて逆張らず、王道の夏まつりイベントとなっている。こちらにお願い!してくるかわいいコウを楽しめる。
個人的には2022ウィンターデートボイスと対っぽいなと思う。季節的にも振る舞い的にも。
◯学園祭ボイス 2019
・対俺
・エモ度2
2005umbで漢が放ったパンチラインのサンプリングからシナリオパートが始まる。コウと学園祭を回る王道ボイスなのだが、メイド喫茶パートがあり、また女装している。バレンタインの時のように実女装こそしてないものの、お着替えの”間”をきちんと取るところにコウの”癖”を感じる。こちらも逆張らず王道のシチュを楽しむ形式。
◯ハロウィンボイス 2019
・対リスナー
・エモ度1
バーチャル渋谷でコウとハロウィンを楽しむシチュ。あくまでもバーチャルであることを懇切丁寧に説明するのはトラック横転ボイスを運営に許可してもらうためだと思われる。処理が雑なSEが大音量で入ってくるのが1番面白い。
初ボイスから1年ということで、ボイスを売ることに対しての振り返りもあるが、コウは俯瞰力高いし、自分の欲に対してストイックなまでに掘り下げるよなと思った。
※下記はトラック横転について言及したボイス会議配信。13:01〜。16:39〜は看取りボイスについても話している。
◯秋満喫ボイス 2019
・対俺
・エモ度4
明け方、深夜バイトあがりの俺と登校前のコウが公園で時間を潰すシチュ。クソ客にあたって落ち込んだ俺を励ましつつ2人で焼き芋を焼く。芋を焼くのはあんまりうまくいかないんだけど、うまくいかないところを丁寧にシチュエーションとして起こしてるところとか、一瞬だけ生活が交わる偶然性に良さを見出しているところとか良さを感じる。
◯クリスマスボイス 2019
・対俺
・エモ度3
クリスマスに卯月コウとレンタルフレンドになる話。コタツで厳選する俺くんをすこし強引に引っ張り出して振り回してくれる。秋葉系文脈に沿った内容。王道をゆくラノベのヒロイン的ムーブであり、こころなしか声とテンションが高い。そしてラノベ文化に親しんだオタクはあ〜これこれ、となる。ポケモンや女性声優の話題に付き合ってくれてありがとうね。
◯雪遊びボイス 2020
・対俺
・エモ度1
男子中学生の悪ふざけ。ノリがほぼ男子高校生の日常。
雪合戦をゲームのバトルに見立てており、こういうのやったな〜と懐かしくなる。クリスタルソード!みたいなのがガキ感強くて楽しい。あと、当時は誕生日グッズ&ボイスがなかったからか、最後少しだけ誕生日ボイスっぽい差し込みがある。コウのボイスでここまでSEが豊富なのは珍しいのでは。
◯春休みボイス 2020
・対俺
・エモ度3
転校しちゃうコウと秘密基地を作るシチュ。
おもしろ2ちゃんコピペワードを細かく挟んでくるので、こういうオタクってクラスにいたよなと思い出す。
シチュのエモさのみでゴリ押してるだろwと思いきや、変化していく人間関係を憂うシーンで卯月コウの感傷的な部分を感じることができる。
◯試験勉強ボイス 2020
・対俺
・エモ度2
図書館で一緒に試験勉強するシチュ。
勉強せずコウがうんちく披露という名の邪魔をしてくる。トラックをまたいで相似、総司、冬至、当時、答辞と韻を踏むという遊び心が垣間見える。
疲れてなくても〜、山本、次こそはガチるぞ(ガチれば余裕くん)など配信頻出用語が散りばめられてて「またこいつ擦ってるな…」という気持ちになれます。
◯夏真っ盛りボイス2020
・対リスナー
・エモ度2
夏にまつわるエピソードトーク集。テーマに沿って語っていくので雰囲気はUZOONに近い。コウが夏を好きなのは周知の事実だが、夏に対してのコウのスタンスや、夏の思い出を聞くことができる。家族や親戚のエピソードもあり、家族想いな部分が垣間見える。夢シチュが苦手な人も安心して聴けるボイス。ほぼ雑談配信。
◯秋満喫ボイス2020
・対リスナー?
・エモ度1
まさかのボイス作成ボイス。秋満喫ボイスを出すことに決めたコウがだらだらと作業を引き伸ばしている様がボイスになっている。作業用BGMを真剣に選定しちゃったり作業のために場所変えたのに全然違うことしちゃったり、メン限してみたり、先延ばし癖がある人はかなり共感できる仕上がりである。
◯2021海ボイス
・対俺
・エモ度1
コウのプライベートビーチでひと夏の青春を、というシチュだが卯月コウの絶妙にカスなキャラクタが全面に出ている。
俺くんを振り回してからかったり、怒られてしおらしくなると思いきやヘラヘラ謝ってくる。個人的には半笑いでごめん…wみたいなのがグッときた。
2022春ボイス販売の際に「海ボイスは書いてもらったやつに手を加えたもの」とちらっと言及がある。
◯2022 4月Vol.1
・対俺
・エモ度4
コウが俺を中学生にしてくれるボイス。コウの配信はくだらない話をする中学生気分を味わえるといわれがちだが、比喩ではなく不思議な力で中学生になり、かつて通っていた学校に入り込む。淡々と状況を描写する時の声色と会話の時の声色が異なるのが上手いなと思う。一緒にタイムカプセルを埋めるのだが、コウが何を埋めたのか明言はされない余白がまた良い。
コウは「春が一番おもんない」と公言しているわりに春ボイスの完成度高いがち。
◯ウィンターデートボイス
・対俺
・エモ度2
珍しい外注台本。夢シチュながら安心のジブリテイスト。本来の台本はもう少しかっこいい感じなんだろうと想像できるが、俺は絶対にスマートにリードしないからな!という矜持をセリフの端々から感じる。実際、運営から渡された台本を「コウが遅刻する側」に書き換えたらしい。遅刻したり、はぐれそうだったり、大事なところでちょけたりなど、頼りなさを存分に発揮している。っぱコウは俺がいないとダメだなw という感情にさせてくれる手腕を感じた。優しい声色は素直に萌えです。
※台本変更についての言及箇所(1:00:39~)。
【誕生日ボイス】
▶︎誕生日グッズと併せて販売されるボイス。当年のグッズ販売と同時期に前年のボイスが再販されるので、買い逃した人は要チェック。
◯2021誕生日ボイス
・対俺
・エモ度5
かの有名な看取りボイス。死ぬ間際の俺の目の前に中学生のままのコウが現れる。魔法少女を救う概念となった鹿目まどかのよう。
2019ハロウィンボイスの打ち合わせ雑談、2018ハロウィンボイスで登場した抹茶ケーキ、葛葉のネタ強奪、3Dお披露目配信、ラ牛など思い出擦りトークで雑談らしさを出している。死ぬ前になんでもない雑談をコウとすること自体が走馬灯を見ているようにも感じられ、胸がいっぱいになるボイスであるといえる。
◯2022誕生日ボイス
・対リスナー
・エモ度4
夜にコンビニにケーキを買いに行って食べるまで。コウと一緒に深夜徘徊してる気分になれる。生活音がかなり入っているため距離が近く感じられる。ほぼツイキャス。
個人的には、深夜の外出にビビってるコウにユニコーンを出してしまう……。(夜の外出に慣れてないのかな?みたいな。)(配信風に喋りながらだからビビってるだけだと思うが)(性欲禁止!)
◯2023誕生日ボイス
・対俺
・エモ度4
鬱の症状が出た自分をコウが風呂にいれてくれるボイス。正確には風呂っていうか髪を洗って乾かしてくれるボイス。お風呂パートとドライヤーパートともにASMRとしても良い感じである。鬱になった俺に何を聞くわけでもなく、コウの最近のお散歩エピソードを話してくれる。コウが散歩した時のなんでもない情景をうんちく混じりに語ってくれるのだが、これがとても良い。コウが傷ついている人にどう向き合うかっていうのが想像できるのも良い。
◯2024誕生日ボイス
・対リスナー
・エモ度1
音声版ひとくちUZOON。シチュボ的なものが不得意な人も聴きやすいと思う。
現在YoutubeにあがっているUZOONと温度感は同じくらい。ボイスであることによって時間制限が生まれるためか、UZOONや日頃の雑談よりサクサクハキハキお便りをさばいている印象。コウ自身に対する質問中心なので、○○についてコウがどう思ってかが深堀りされている。ラジオ的なものが好きな私としてはかなり嬉しい。
【その他】
▶︎企画配信時に販売されたボイス。
◯Seedsマフィアボイス(2018年12月)※販売終了
・対リスナー
・エモ度1
本番前の録音、演じるにあたっての感想など。ボイスに対する想いの変化が聞けたのがよかった。
◯にじメンズボイス(2019年5月)※販売終了
・対俺
・エモ度2
ボイス自体は配信で聴ける。当時、ボイスと台本のセットがboothで販売されていた。緑仙の台本では男キャラ感強い語尾だったのが優しい言い方に変更されており、コウらしさを感じられる。
【総評】
一通りボイスを聞き返したが、凝ったシチュエーション/日常系/配信寄りの3つの傾向に分けられる(と思う)。
コウの位置づけとしては、そのまま卯月コウという存在だったり、youtuberだったり、同級生だったりいろいろ。
全体的に過程の描写が丁寧であり、試行錯誤するがうまくいかない、俺やコウがちょっとダメだったりする、でもそれを楽しむ、といった方向の台本が多め。コウの、人の弱さを許容してくれる部分が好きなので素直に嬉しい。
配信のネタを入れまくってるので普段の配信見てる人がより楽しめる仕様。元ネタの出典を貼ろうと思ったが流石に量が多すぎて諦めた。何気に家族のエピソードを聴ける機会が多いかもしれない。
対俺/対リスナーという指標を用意したものの、分類にはかなり困った。
対俺としたときに、卯月コウはひとりのクラスメイトもしくは友人で、俺は彼を卯月コウとして認識はしない場合を想定していた。しかし、卯月コウは配信業をやっている卯月コウという存在のまま、リスナーでもある俺に一対一で向かい合う。それが出来てしまうのが、卯月コウの罪深い部分であり、熱心なリスナーができる理由なのだと思う。
対"俺"という表記にしたのは、男友達としてコウと仲良くなりたかったという私の祈りを込めています。