内省

自己中

買ってよかった!成人作品ランキング2023 BEST3

【はじめに】

FANZAとDLsiteを併用しています。同人系は基本DLsiteですが、商業漫画はFANZA先行販売が多くて待てないためです。

また、私自身は某サブスクユーザーのため、出版社が偏っている点ご容赦ください。

あくまで私が今年買った商品なので、発売が去年以前のものも含まれております。

 


【ストーリー部門】

ストーリーが良かった作品を選びました。


◯第三位

どらのやま「消えた女王様」

生きている人間を追いかけていると「〇〇、変わったわったな…」という場面に出くわすが、この作品は憧れの女王様が会社の同僚で…という話。

通っていたSMバーの女王様と仕事で同じチームになり、女王様から「またいじめてあげる」と提案される。当時はしてくれなかったキスや挿入までしてもらうという大体の人間は嬉しいシチュエーションだが、主人公は「リリス様はこんなことしないのに〜」と解釈違いを起こしてしまう。でもそれはそれとして気持ちよくなってしまう自分に敗北感を覚える。そのジレンマが共感できていい。変わってしまう推しを前に揺らぐ心理描写が今の私に刺さりました。

でも主人公マゾだから解釈違いの女に堕とされることにまで気持ちよくなってそうだな…。あと、主人公に女装趣味あるんですが女王様にもシナリオ的にもさらっと流されているのがいい。かわいい。

 


◯第二位

京のごはん「わからせて」

抜き性能も高いのでどちらのランキングに入れるか迷ったのですが話運びも好きなのでこちらに。作者の信念がうかがえる全編わからせからの完堕ち、和姦なし!と女性ユーザーにも嬉しい仕様。わからせモノだと快感を受け取る際に全て竿役のせいにできるので大変ありがたいです。あとわからせに真摯な方なので前戯というAメロから絶頂というサビまで手を抜かず気持ちよさそうに描いてくれます。

収録作「わからせられたいオトシゴロ」の肝は女に中出しをした後、竿役がアフターピルを渡す描写です。(前のブログでも書いたけど)この描写一つでなけなしの善性と小心者さが浮き彫りになります。エロマンガにおける中出しの扱いはかなり作品次第なところがありますが、この場合は現実寄り(妊娠可能性がある、妊娠が望まれないものである)なためより中出しの忌避感や背徳感が強まります。にもかかわらずしてしまう意志の弱さとクズさ、女性側の負担が大きいとされるアフターピルで妊娠を回避しよう小狡さがファンタジー中出しには無い味を出してくれています。あと続編の最後、ヒロインへの手土産にマカロン持ってきたりなんかしていて、酷いことして中出しまでするクズさとそういうちょっとズレた善意って両立するよな、みたいな、そういう人間の良くなさが好きです。

クジラックス先生「歌い手のバラッド」の主人公 聖亜が同様の行動をしてたのは、聖亜の弱さをよく表していたと思います。

京のごはん先生が前にTwitterで女児の性欲と向き合いたいと呟かれていたので、そちらも楽しみにしています。

 


◯第一位

石見やそや「風俗の受付嬢」

バリバリのサイバーパンクかつちゃんとエロい。エロマンガ歴の浅い私がエロマンガってなんでも出来るんだなと実感した一作。

1ページ目かにヒト化のパーセンテージが異なるセクサロイドの紹介があり、特集な世界観への没入もしやすくなっている。

セクサロイドが普及した世界で、生身の女をどうしても孕ませたい男の一人称視点でのみ漫画が進んでいくので画面がかなり面白い。

「風俗の受付嬢」というちょっとチープなタイトルなのもSF感の強い作品とのギャップを際立てていてかなりよかった。そしてこの作品は言葉で説明できる要素が少なすぎる。単話でも売っているので買って読んで欲しい。

 


ストーリー部門は玉ぼん先生の「当て馬の恋」や、どじろー先生の「陰キャ同士のセックス って1番エロいよね」も入れるか迷ったのですが全員読んでるだろ!と思ったので割愛しました。

 

 

 

 


【抜き部門】

抜き性能が高い作品を選びました。私は逃げない。

 


◯第三位

うり「上から目線の年下上司を私がひんひん泣かせたい」

THE・猥談シリーズの一作。YouTubeTikTokブイブイ言わしていた佐伯ポインティ原作のエロ漫画なので女性向けの解像度が高い。高いが故に竿役が女にとって都合が良すぎる。そのため性欲以外の素朴がゆえに悪い欲(自分だけが良さをわかっている陰キャイケメンに惚れられたい、自分にベタ惚れの童貞テクニシャンにいいようにされたい、しごでき後輩と砕けた感じでコミュニケーションしたい等)もカバーしており腹立たしい。そして紹介するのが本当に恥ずかしい。これは褒め言葉です。デカパイ低身長天然処女幼馴染にたどたどしいフェラやパイズリをされたあと同時に絶頂する漫画のことをもうバカにしません。

作品から伝わるメッセージ「女性上位好きとか言いつつ逆転されたいんじゃないんですか?」←そうで悪いかよ!うるせー!以上。

前戯描写は弱めなもののシチュエーションが最強、文句なしです。

ちゃおやなかよしの増刊号のちょっとエッチな漫画でも年下の可愛い系の男キャラに迫られるのが好きだったこと思い出して死にたいです、助けて〜。

サークルの後輩が女のサークル長に酔った勢いで「負かしたい」みたいなこと言っててそれは普通にキモかったのを思い出してバランスをとっています。

 


◯第二位

ダメージ床の上で「アユラクライシス」

エロアクションゲー、粗めのドット絵ながら腰へこモーションなどはよく研究されているんだろうな、と思える強いエロさが感じられます。

催淫などの異常ステータスに陥ると身動きが取れなくなるが、その状態で敵が群がってくるとヒロピンが再現できて良いです。あと人間体だけでなく触手やスライム系の敵もいるのが嬉しいところ。おかげで複数ステージありますがマンネリしません。そして読み物ではなくゲームであることによって追い詰められている臨場感が段違い。

出来心で「アユラクライシス 実況」で検索したら、ニーソを履いた棒のように細い足とミニスカという足元だけを写した女装男子の無言配信をfc2で見つけて大興奮しました。

 

 

 

◯第一位

ぽちたろ「絶頂リフレ-駅前の性感マッサージ店で⚪︎⚪︎になっちゃう女の子の話-」

堂々の1位はこちら。夏に告知が出てから延期され11月に発売されましたが、延期も納得のボリューム。まさに痒いところに手が届く一冊。

AVや単話コミックのマッサージものに少し物足りなさを感じる人は絶対買い。もっと乳首丁寧めにしてほしい、おもちゃパート短かったりすぐ挿入はちょっと…な口うるさい方も満足できます。

マッサージものですぐ挿入するのをやめろ!おもちゃの尺をとれ!!!!!


以下作品ページの説明文より引用。

------------------------
モノクロ漫画

本文109P
[導入5p/施術102P(行為96P)/〆2P]
+扉2+あとがき4+奥付1+表紙カラー絵3
全119P

〈使用器具〉
ローター・バイブ・電マ(+アタッチメント)
吸引・POCKET TE●GA・電動アナルプラグ

〈施術内容〉
連続絶頂/クリ責め/フェラ/アナル/道具+による2穴/生挿入/中出し/貝合わせ
(施術者の女性。脱ぎます)
-------------------------


どうですか、すごくないですか?!!?!

これが全てなんですけど、これでもかと各パートに尺を取り、男根挿入の時点で満足感ありますが、そこに追い打ちをかけるようにアナルもへの責めも追加されます。男根の自我も極力薄めで、主人公が性的な行為に身を委ねるエクスキューズも十分に用意されておりその点もストレスを軽減しています。

ぽちたろ先生は可愛い寄りの絵柄ながら柔らかそうな女体を描くのが上手く、快感の描写も秀逸なので本当に最高でした。アクメ系好きなんですけど責めがインフレしすぎて痛そうになったりギャグになったりと好みの作品に出会うのが難しいのですが、その点についても問題なく楽しめました。Komifloに載っていた隣のお姉さんの話も快感の描き方がとてとよかったですが、マッサージに焦点を絞ったこともありさらによかったです。みんな買いましょう。

 

【抜き部門 殿堂入り】

胃之上奇嘉郎「奉仕委員のおしごと」

容赦ないハードファックをありがとう。

 

 

【最後に】

今年の話題作、「出会って四光年で合体」はまだ積んでるので正月休み中に読み切りたいと思います。

そして皆さんも今年よかった成人作品を紹介してください。お願いします。

真面目さを抱える/恥を飼い慣らす

下記の2作品はどちらも主人公が女性で、真面目に生きてきたのに人に好かれず苦しむ漫画だ。

それらの感想3割、自分語り7割です。

 


冬野梅子「まじめな会社員」

1巻初版:2021年

主人公:菊池あみ子 30歳

 


山岸凉子「天人唐草」

初出:1979年

主人公:岡村響子 30歳

 


真面目に生きてきた私にとって、「身につまされるなあ」という感情が1番先に出てきた作品であった。

ここにおける真面目というのは、努力家で一生懸命な人という意味ではなく、規範意識と恥の意識が強く、融通が効かなくて面白みがない人のことだ。

まともな人生という狭い狭い平均台から落っこちないように怯えながら進んでいる。

 


「天人唐草」はよく「82年生まれ、キムジヨン」は主人公の顛末からよくセットにされるが(筑摩書房の公式Twitterでも並べられていた)、主人公の気質はかなり異なると思う。

https://x.com/chikumashobo/status/1173575435407392768?s=46

 


共通点としては主人公のどちらも、「女はこうあるべき」という世間の声に押しつぶされ、30代に差し掛かったところで自分自身を喪い、発狂してしまう。

が、キムジヨンは主人公の頑張りを上回る女性差別環境に参ってしまうのに対し、響子はそもそも頑張れないのだ。

 


◯恥

響子の頑張れない性質が環境に作られた部分も大いにあるが、響子は本当に「恥」が強い。失敗することへの恐れが人一倍強く、それがさまざまなことを困難にしている。

私自身も「恥」が強く、しょうもないことが大きな失敗に感じられトラウマになり、次の挑戦に踏み出せない悪循環となっている。

だから母の本棚で見つけた「天人唐草」は忘れられない話であるし、気にしいな母もそういう性分なのだろうと思う。

 


◯逸機

逆に真面目さを周囲に押し付けるているのが、アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」の主人公である。

主人公はアッパークラスの婦人なのだが真面目さを家族に押し付けまくった結果、みな辟易してしまっている。

 


ヒントをもらったにも関わらず、それを受け取れないシーンは「天人唐草」にもある。

アドバイスした人間のことをとるに足らない人種だと思っているため、アドバイスが響かないのだ。

 


◯時代と比較

「まじめな会社員」は現代版「天人唐草」だと思う。

響子はお手本のようなバッドエンドだが、あみ子のラストは、バッド(田舎で一生を終える)でもなく、トゥルー(異性に認められる)でもなくノーマルエンド(都会で1人暮らすことを選ぶ)なのがとてもいい。

あみ子がノーマルエンドを迎えられたのは昭和→令和で少し世の中がマシになったことの証左でもあると思う。

私が苦手な展開の一つに「家事スキルを持った女がなんやかんやで異性のパートナーを得る話」がある。結局家庭的なスキルがないと幸せになれないのかよ、と思うから。

だから「逃げ恥」も「凪のお暇」も私のバイブルにはならない。

(祖母-母-娘という女三代に継がれる呪い、不和の描き方で言うと「凪のお暇」はめちゃくちゃ良いのだが)

 


◯まじめは悪か

仕事は無理でも私生活からちょっとずつ失敗をするようにしたいと思うのだが、怖くてなかなかできない。

と思うと失敗することすらできないのかと自分を責めるもう1人の自分もいて堂々巡りだ。

ただ、私の場合は真面目であったことによる成功体験もあるので、真面目さを完全に否定することはできない。

(提出物全部出す、基本学校休まないを実行した結果、条件の厳しい給付奨学金をもらえたので)

まじめな会社員4巻の後書きでも、まじめさを怠惰なものとして否定したいわけではない、まじめさを評価された成功体験からまじめさをやめたいと思ってもやめられず、卑屈になっていってしまう人向けに漫画を描いたと書かれている。

 


◯最後に

「まじめな会社員」がなんでこんなブッ刺さるのかというと、自分はギリギリあみ子にならずに済んだという実感があるからだ。

同じ北東北生まれで、潰しのきく学部に進学して、文化的なことに強く憧れている。

 


私は地方コンプと貧乏コンプが強く、大学時代は急にBADに入ったりしていたのだが、途中からこれらのコンプレックスを「獣」とみなすとことにした。「獣」はいなくならないから、一生飼う覚悟を決め、暗い気持ちが大きくなったら獣が暴れてる〜と思うようにした。

そしたらコンプレックスを抱いていること自体に罪悪感を感じることはほぼなくなったし、もう私の人生だからしょうがないと諦められるようになった。

 


それと同様に、「強い恥」を心の中で飼う、飼っているという自覚を持つことで、少しだけ荷物を下ろしたい思う。

 


自覚を持つことが荷物を下ろすことに繋がるのは変な話だと思うだろうが、私は「負の感情を持っていること、負の感情が急に吹き上がること」自体に罪悪感を感じる面倒な人間なのだ。だから負の感情があることを受け入れ、うまく付き合う方向にシフトするというのは、罪悪感を捨てる前向きな第一歩なのかもというのが今のとりあえずの到達点である。

【ネタバレあり】ニューダンガンロンパV3感想

※この記事にはダンガンロンパシリーズの重大なネタバレが含まれています。ご注意ください。


ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期の感想です。
最初にラストについて、そのあとに各章の感想を雑多に書いています。

 

↓好きキャラ

 



~~~

V3を1週間くらいで爆走しました。過去作は、ダンガンロンパ1、2どちらも数年前にプレイ済み。
クロと被害者、オチはざっくり覚えている程度でトリックはほぼ忘れているという状態でしたがV3は問題なく楽しめました。
Steam版の操作性が終わってる点以外はとても良かったです。

賛否両論があるというのは納得のラストですが、私は好きでした。
Vtuberを好きな期間も長く、生身の人間がキャラクターをあてがわれること(もしくは自発的に演じること)についてぼんやり考えてたからこそ、キャラクターそのものになった人間(しかもデスゲームもののキャラ)の決断を見届けるられたのは良い体験だった。
ラストの受け取り方は視聴者にゆだねられているけど、私は本編で言及のあったとおりフィクションを植え付けられた生身の人間説を信じます。その展開の方が好みだから……。
あの世界の参加者はみんな「死亡同意書」に捺印してるのかな~とか思ってます。

2018年からはまっているコンテンツがVtuberとアイドルオーディション番組なんですが、どちらもリアルとフィクションの境界が曖昧なんですよね。フィクションでリアルが味付けされており、視聴者側からは境目が分からない。
視聴者が「う~んこれは素材の味!リアル!」と感じたところで、リアル風に加工した純フィクションかもしれない。
その中でVtuberはいい意味の「おままごと」で、視聴者とVtuberは同じ設定を楽しむ共犯者だと思っています。
(RPを放棄している場合でも「RPを放棄している」というおかしみや落胆が生まれる時点でもう設定が機能しているだろ派)
才囚学園の生徒と視聴者は設定を楽しむ共犯者になれない時点で、Vtuberと真逆の存在だと感じました。
視聴者はフィクションだと思っていて、出演者はリアルだと思っている。埋まることのない溝がある。
リアリティーショーの出演者は、エンタメとして消費されことに同意してはいるものの、それにも限度があるという点で少し最原側に近いかも。

フィクションの設定を纏った生身の人間と形容すると一見Vtuberっぽいけど、
当人が事実/設定を切り分けられない以上最原は最原以外になれないんだよな。
外野から「お前はフィクションなんだよ」と言われたところで当人にとってリアルならそれはリアルでしかない。
視聴者がVやリアリティーショーを見て勝手に”リアル”だと思うことが無意味なように、最原たちに”フィクションだ”と呼びかけることは全く無意味だなと思った。
春川→百田の好意が作られたものだと判明した時は「寄生虫の恋」を思い出した。作られた感情は本物となるのか。本物に決まってるだろ!
最後、最原の「僕は世界を否定する!」が良すぎてこのセリフでもうV3やってよかったと思いました。
世界は視聴者であり外野そのもので、リアルを生きている彼らは、エンタメとして消費される彼らは、外野の勝手な声を全て否定する権利がある。

エンタメがエンタメとして機能しなくなる例だと、Vsingerとして活動していたSALLA.Rさんの顛末を思い出す。
ブロンドのあどけない見た目で、柔らかい雰囲気の歌動画をあげていたのだが、いきなりプロデューサーの成人男性の動画が上がり始めたのだ。
しかも「ガンギマリ創造神」みたいなタイトルの。全てを放棄するとはこういうことかと思った。

コロシアイを放棄した最原とはちょっと違うけど、「や~めた!」という態度がエンタメを放棄するための最適解なのはそう。
試合放棄、学園爆発オチという「投げ展開」にちゃんと意味を持たせているところに感動した。ここまできたら「投げ展開」オチしかありえないもん。

傍から見て「たかが」と称されるようなフィクション(=嘘=偽物)であっても、
当人たちにとってリアルであれば、リアルな感情を呼び起こすものであれば、それはリアルなものだよね、というフィクション讃歌だと私は受け取りました。
ダンロン自体、私にとってはフィクションのゲームだけど、ダンロンをやって辛く楽しかった気持ちは本物だしね!

殺人を扱うフィクションはリアルの事件の原因にされたり、その反論として「フィクションとリアルは違う!」と言われたりしがちなのに、
フィクションとリアルは地続きで、素敵なものであると言い切るダンロンはすげ~と思ったりもしました。

~~~


以下各章の感想

【プロローグ~1章】
妹のV3プレイを最初だけ見たことがあり、赤松が犯人というのは知っていました。
よく読むと、赤松のモノローグに犯行動作が含まれてるのすごいね。
3作目というマンネリが入ってくるところに「語り部が犯人」というインパクトを持ってくるのはしびれました。
天海が謎を抱え落ちしたまま死んだので絶対あとから出てくるだろ!と思う一方、
それを外して謎を謎で残したまま退場するパターンもあるかと予想してたから、謎が回収されて良かった。
江ノ島の時は死体ろくに調べなかったけど今回は死体調べちゃったし、確実に死んでるだろうという…。
江ノ島のことえのじゅんって言いたくなるんだけどこれ榎木淳弥のことえのじゅんと呼んでる友達のせいだ。

他人と協力した最原/単独でやるしかなかった天海という対比用のキャラかと思ったけど、協力/単独の対比は最原/王馬でもあるなと思った。

エピローグ見た後にまずしたこと→プロローグに出てきた通常制服のみんなを見る。


【2章】
敷地にラブホがあって爆笑しました。1周目は展開が気にになりすぎてカジノ無視してたのでそのうちラブホイベ回収したい。
ゴンタの(体格の)既視感が昼寝先生の竿役のものだということに気づく。
このあたりでイキリマゾ入間が好きになり、自由時間で追い回していたのですが、キャラ選択で最原側の戸惑いが見えるのがすごく良い。

 

ほぼこれ

 

あと転子がアンジーに秘密子寝取られててサムズアップしました。女女女。
転子に関してはミサンドリーキャラとビアンっけを結びつけるのちょっと危なくないかと思ったけどまあ……。
2章はめちゃめちゃ百田が怪しいと思ってて、探偵は死を呼ぶ的な、最原と近しい人物から退場していくという展開を考えたのですが全然違いました。
しかも裁判進んでも東条が犯人だと全ッ然気づけずにゲームオーバーになりました。なんもわからん。

2章の裁判で一番好きなセリフは王馬の「信頼に逃げるな、疑う責任を放棄するな」 です。
ライアーゲームという大好きな作品の中で、秋山(嘘つき)が直(正直者)に言った「無条件で相手を信じるのは何も見てないのと同じだ」という言葉を思い出します。
ライアーゲームは原作とドラマで直のスタンスが少し違って、ドラマは「嘘をつかないこと」を突き通すのですが、原作だと秋山に感化されて、嘘の効能を認めつつ、正直さは保ちつつしたたかさも身につけているんですよね。
偽証をうまく使う最原はに原作の直っぽさを感じました。偽証システム(嘘を武器にする)自体ライアーゲーム感がある。

あと是清の「夢を与える人間は徹底的に嘘つきでないと」という言葉も好きでした。
秘密子はそのセリフを体現した存在だけど、ラスト見てからだと王馬にもかかってくるセリフだなと思う。
才囚学園自体がフィクション(=嘘)だったわけだけど、全て作られた嘘だからこそ視聴者に面白さを与えてしまっているという皮肉もあるかもしれない。


【3章】
ホラーゲー苦手だから4Fマップ本当に怖かった。ジャンプスケア要素なくてよかった。
ロマン砲ゲットしたから入間の水着見たかったのに入間が女子から距離置かれているせいで見られなくて悲しいです。
アンジーの暴走を止めるため春川がクロになってアンジーを殺害する線はありそう~と思ったけどなかった。

入間については、最原「入間さん、一体どういう育ち方をしたんだろう…?」というテキストが良すぎた。無事パンツ貰いました。
その後王馬の好感度上げに入ったところ、2章の事件現場に王馬がいて適当だけど誠実な男か?と思った。
王馬のパンツも無事もらえたけど、スキルセットが「やさしい嘘」なのに喰らってしまった。
調査パートで王馬も退場かと焦ったけど、怪我で済んでよかった。弱っている王馬かわいいので常に弱っててほしい。

裁判では是清が怪しすぎてミスリードだとずっと思ってた。
是清の転子殺害判明した後、つむぎが巻こうとしてるのが怪しくてつむぎを疑ってたのに結局是清というオチ。
1,2章わりと説教寄りだったのに急にエゴ全開の殺人きてびっくり。
是清による是清のための殺人かつ、是清が姉のため(姉は望んでいない)って信じ込んでるの、二重でエゴな殺人でした。
3章は絶対天海蘇らせて、なんの才能か判明させてって展開だと思ったのに予想はずれた~。

大切な友達を失った秘密子に、赤松を失った最原が寄り添うのがよかったです。


【4章】
一番最初にパンツをもらったのが入間、二番目が王馬、次にゴン太の好感度を上げていた俺氏、死亡。
王馬と入間の協調性終わり組、いつまでも好き勝手していて欲しいと思っていたのに……。
と言いつつ見せ場あったからいうほどショックでもなかったけど。

百田最原春川の筋トレ組のスチルが充実していて嬉しい。ただ、心温まる交流を見せつけられるといつかの終わりを想像して胸が痛くなっていた。
春川の(百田に対して)「あんたって犬?」というセリフには素直にモモマキ萌え萌え豚に……。

プレイ当時は下記の感想をふせったーにあげてた。方向性は違うけど、今見返すと意外と合ってるかも。
コロシアイに参加する超高校級の何かになりたかった彼彼女らではあったし。
『こいつらみんななりたかったifの自分の可能性ある?
ほんとはハルマキは孤児院に残ったせいでひどい目に遭ってて、力を得るために暗殺者のifを選び取ったとか…
ハルマキ、超高校級の保育士は孤児院に残った場合のifだったのかもな
いやでもみんな死にたがってそれはないか』

入間死んだとき「デスアクメ?!?!?」って思ったけど違いました。入間ってデスアクメ似合う。
入間雑魚メンタルだしこれまでに無い自殺の可能性もある、王馬が自殺幇助はあると思ったけどこれも予想外れました。

ここで王馬が最原を救世主に仕立てようとしているの怪しかったけどなんのためのムーブだったんだろう。
王馬が最原(というかゴン太キーボ秘密子あたりのポンコツ組以外?)を疑ってたと思うと主催っぽい言動をあぶりだそうとしてたのだろうか…。
裁判中はゴン太を信じるために疑い続けるの辛くなりつつしもんぬの怒鳴り声ちょっと興奮していた。
「けだるき異世界を生かせ生きるだけ」というサブタイが回文になってて、ループするマップの仕掛けを示唆していたという話を聞いて脳汁出た。
「バカなゴン太でごめんなさい」が鬱セリフとして完成度高すぎる。辛いけど好き。

スキルセットのこともあり王馬の善性を信じ続けていたんですがちゃんと悪いやつだった、でも余計好きになった4章でした。


【5章】
5章のためだけにV3やった方がいいくらいすごい章だった。
被害者不明の事件の謎を解く、シンプルに面白い。捜査編のBGMもかっこよかった。

日常編では天海の教室早く入らせろと絶叫していました。
謎を解くゲームだからこそわからないことがわからないままになるという気持ち悪さを過剰に演出しようとしているかと疑ってたけど、エピローグで開示されて本当に良かった。
春川が最原と百田の仲取り持ってくれるシーンで、春川もも百田と最原に救われたから返したいと思ってくれているんだろうなと思ってブヒりは最高潮に。
思い出しライトを持った春川のやれるだけやろうというセリフ、かなりブルアカのアズサじゃんと思っていた。

「キーボが1番真っ直ぐに希望に向かってるの成長を感じる」というメモを残しているんだけど、ここまであからさまでもキーボが希望のもじりであることに一切気づきませんでした。

裁判始まってもずっと王馬を信じたかったし、最原以外のみんなで結託して王馬を殺してる可能性もあるかも知れないとか思ってました、すみません…。
1章のおかげで主人公サイドのテキストも信用しきれないのがお上手でした。
5章の裁判は好きなセリフが多いけど、特に王馬(ボイチェン百田)の「俺が死ぬわけないじゃァ〜ん!」の発声は何度も再生してしまった。やっぱ下野ってベテランなんだな。
「そのキャラクタ間だけでの特別な呼び名」にこだわりたいオタクとしては王馬にハルマキって呼ばれたときに春川が「あんたが…その名前で私を呼ぶな!」って返していた萌え萌えなんだよな。(なんだよなオタクくん)
「ウチは王馬なんか嫌いじゃ!」「俺は好きだけどね」については、私からは何も……。

そしてあくまでこのゲームの装置だったモノクマを参加者に引き摺り下ろす展開に大興奮。
ここで春川が百田が生きてる可能性に賭けること、それを最原と証明しようとしてるの泣いた。
これまで犯人を追い詰めるためのトドメとして機能してきた理論武装が、春川が犯人じゃないという証明として機能しているのでも泣きました。

クライマックス推理の王馬の上裸でブヒってもいいだろ!やっぱ王馬の顔好きだし卯月コウの顔も好きなんですケド……。
そして最後の最後、百田のために、偽証使うのやばすぎて、ここまで普通に話を進めるフックとして偽証使ってきたからこそ、なんか、こう、すごい……。
最原の「僕は間違えてなんかいない」というセリフは、犯人を間違えていないということではなくて、
百田の意思を汲んで何をすべきか、選択を間違えてなんかいないってことなんだよね。
百田のお仕置き、ダンロンの一番最初のやつの逆というのもな、お仕置きの前に死ねてよかった。

あと王馬の「オレって、つまらなくなかったろ?」というセリフで胸が苦しくなった。ここでもエンタメにはこだわるのか。
「人にやらされるゲームが楽しいわけない、全部…ムカつく…!」というセリフも嘘じゃないと思いたい。

ここまでの素朴な疑問なんですが、是清以外はモノクマや外の世界という舞台装置や大義でコロシアイしてたわけだけど、是清はこれでいいの?


【~エピローグ】
天海、声が緑川なのと話し方がフランクなせいでめっちゃ伏見ガクだなと思った。

探索パートで王馬の個室に入れたけど、コロシアイを切り抜けようと必死なのがわかる個室で本当に苦しかった。
一人でそんな背負っていたんだ…。その小さな体躯に………。

エピローグで1章の謎を一気に回収しに来る展開、好きです。
最初の事件、語り手が犯人というデカい仕掛けで視聴者をびっくりさせ、これが仕掛けかーと思わせつつ、
二重に謎仕掛けている全く気づきませんでした。

そして才囚学園のコロシアイ自体が生身の人間を使ったリアリティーショーに近いもので、
それぞれの人も記憶と才能を植え付けられたフィクションの存在と、しかも本人が志望したと。
世界5分前仮説みたいな感じってこと?とプレイ時は混乱しました。
過去作はフィクションで~すみたいな態度だから否定する人が多いのもうなずけるけど私は好きです。
最終的に、6章冒頭の視聴者を介しないキーボの学園全破壊が正しい決断だったことにちょっと笑いました。

Vtuberと才囚学園の生徒の対比、フィクションとリアルについては冒頭の通り。

最原は、百田から目の前の事実に立ち向かう原動力をもらって、ゲームを不成立にするという手法を王馬からもらったと思うと百田と王馬の対比っぽくてよくないですか?!

V3で希望も未来も否定してなお、コロシアイをもう起こさせないという意味で未来へのバトンを繋いだこと、美しいと思います。
スパイクチュンソフトからの「もう続編作んねーからな!」という思い、しかと受け取りました。

 

【王馬について】
王馬小吉というクソガキにだいぶ持っていかれました。人気一位になるのも納得。
そもそも「嘘」、なんなら「嘘の肯定」がテーマの作品だし、それを象徴する王馬が人気なのも道理ではある。
「笑える犯罪」というエンタメ極振りキャラクターの彼が、「コロシアイは嫌だ」というリアルな自分の感情のためにエンタメぶっ壊そうとしているのがよかった。
エピローグで彼の部屋を見ると、本気でコロシアイに抗っていたことがわかって苦しい。
そんな王馬がゲームに勝つためなら自分の命を差し出すという決断ができるのが余計…。
そもそも「笑える」が枕詞として付くということは、だれも悲しんだり苦しんだりしていないことが前提だから、苦しみや悲しみをエンタメにする「コロシアイ」に嫌悪感を抱くのは当然ともいえるかもしれない。
それでも「コロシアイ」を否定するために手を汚してなりふり構ってないのがさらに魅力的でした。
(こたけ正義感がネタにしてるよくわからん法律を破る犯罪とかやってるのかな~と思うとかわいい)
王馬は5章以降で怒涛の好感度巻き返しあったけどそれ以前の悪行(ゴン太殺人幇助)にキレてる人いそう。
でもそんな倫理観の人はそもそもダンロンやらないか…。

百王って秋直なんだよな、っていうメモが残ってるんだけどまっすぐな百田と嘘を使ってでものし上がる王馬だからけっこうそうじゃんと思ってます。
少年漫画だったら百田が主人公、最原が人気の出る脇役っぽい。

あと最後に残った最原、春川、秘密子は日常編でも嘘をついていたなと思いました。
記憶がないとか、情報を隠すのではなく、事実と異なる情報をはっきり伝えていたという意味で。
エンターテイメントのために嘘をつくという点では秘密子と王馬は近いのかもしれない。


【最後に】
入間の好きポイント
・是清の姉友判定から除外される
・4章の裁判で「コロシアイが関係なかったら入間といい友達に……なれないな」と言われている
・才能だけ見たら超有能なとこ
・傍若無人とマゾの両方の性質を併せ持つ
・好感度高めると「仲良くなってしまった……」と最原側が嫌がってるテキストが出てくるところ
・入間とお出かけしたら家族連れが近くにいてもクソデカい声で下ネタ言ってそうで嫌

入間、入間のまま外に出たらセクハラパワハラ祭りなのでここで死んで良かったのかもしれない。なまじ有能なのがタチ悪いし。

 

じゃ、俺はレインコードプレイしてくるから……。

かわいくて肉感的すぎないがロリではないヒロインを求めて

 

成人漫画をたびたび読む。かわいい絵柄の作家が好きだが、TL寄りでキラキラしていたり、エロ描写が弱かったりするとうーんだし、かえって肉肉しいのもあまりハマらない。
目がデカ目でかわいい絵柄で、エロ描写もしっかりめでいいなと思ったものをを選ぶとだいたいロリ系の作品になってしまうのだが、ロリそのものには興味がない。
別にロリであったとして絵柄やシチュが良ければ全然いいのだが、社会規範的に気乗りしないところもあり、絵柄が好みでロリではない漫画を探す旅をしています。そして今回、現状良いと思った作家・作品をまとめました。
ほんとはリンク張る予定でDLsiteのアフィ申請したんですけど、はてブがアダルトに厳しいので、あくまで文章メインな感じでいこうと思います。これはあくまでも論評ということで……。

じゃあ絵柄が好きでロリってどの作家だよ、ということで成人漫画dig初心者だったころに好きだった先生が岡田コウ先生と中村葛湯先生。有名どこすぎてみんな知ってると思う。

 

岡田コウ先生
『だれにもいえないコト』の「めんどくさい!」シリーズが特に好き。絵がかわいい、前戯描写が丁寧、これに尽きます。私は睡〇系あんまり…ですが好きな人にはさらにおすすめ。
女の子のトロ顔がかわいいのがなおよし。体格差でバックの時に足ついてないのいいよね。

〇中村葛湯先生
岡田コウ先生もそうだけど、モブおじさんというよりヒロイン側と接点のある親戚もしくは近所のお兄さん、あたりの方が読みやすくていいなと思いました。声我慢系のシチュが好きなので『彼女のせつな』収録の「家路のありか」が一番好き。

〇その他
上記作家とは別に、最近一番良かった作品が、Hamao先生の「オフライン」です。
子供同士でのおふざけがエスカレートして…という感じです。低年齢同士のシチュを「インピオ」というの初めて知りました。
男2女1での話なのですが、キャラ立ちがしていて、各竿がヒロインに向ける感情も異なっており、その部分も楽しめます。さらに最高ポイントととして、Hamao先生のTwitterで後日談が掲載されています。

 

登場人物の成長後の変化、関係性だけでも萌え萌えなのに、竿役の一人が私好みの成人発育不良男性になっており大興奮でした。性描写だけでなくカプ萌え的にも高得点です。

また、なにかと悪い方向で話題になりがちなクジラックス先生ですが、「歌い手のバラッド」はかなりすき。配信者とそのファンとの関係を描いた作品として「ガチ恋粘着獣」に匹敵する作品だと思います。女子小中生側の性欲(自分が小学校高学年のときもエロい携帯小説大流行りだった)とそこにつけ込むスター(大人)の双方が描かれていたのがよかった。単話でしか売ってないのがちょっとお財布に優しくないですが。
クジラックスの「ろりともだち」、髙村薫の「冷血」、 箕田海道の「北の女に試されたい」のラインはある。


【絵柄が好き】
〇天気輪先生
「うちには幽霊さんがいます」シリーズを買っています。とにかくヒロインがもちもちでかわいい。
いだ天ふにすけ先生の作品や前述のHamao先生の作品のようにカプ萌えできれば別だが、本当は生身の男根が登場しないシチュの方が個人的には好きだったりする。ただ、商業だと厳しいのでNO男根の場合は同人作品digった方が早い。人数が増えてくると竿側の自我が薄まってくるので良いのだが。
ということでこのシリーズは幽霊という実態がない攻め役なのも非常に良いポイントでした。

〇ろんな先生
体が薄いキャラを書くのがうまい。初めて作品を読んだのが「妊活デート」なのですが、腰ほっそ!体薄!な成人女性なのでありがたい。華奢なヒロインと竿役の体格差が絶妙。絵柄もかわいい寄りでマッジで好み。最新作のヒロインは巨乳だが肩が小さく全然良い。

〇Sサイズ先生
体格差!体格差!がるまにでも有名なシロくんシリーズ。竿がキモ男すぎても微妙だけどここまでイケメンだと自分の性欲以外の欲と向き合わなきゃいけない感あってそれはそれで辛い。

〇でんぶ腿先生
Twitterが相互な前職の同期(?)から薦めてもらった作家。ゴリゴリキ〇セクの作品が快楽天に載っておりコンプラ的に良いのかと心配になる。最近Twitterで見たazegami先生(好き)もそうなのだが、カワイイ絵柄+生活感のあるエロって「意図せず性行為になだれ込んでしまった」ドキドキ感がにじみ出て善いです。

 

【シチュが好き】
〇給水係先生
給水係先生に関しては絵柄も好き。目が大きめでデフォルメ寄りの絵柄、最高。あと触手、おもちゃや女淫魔が中心で、徹底的に男性の男性器が出てこない(ふたなりはある)のがありがたいのですが、こういうのを総した名称ないんですかね?

〇none先生
ピケ子チャンシリーズだと10人ヌキが一番好きだが、私の中では赤井マコシリーズの方が平均点が高い。
10人ヌキは人数が多いことで竿役の自我が薄まってるのが良い。赤井マコシリーズはちゃんと容赦がないのでGOODです。

京のごはん
「続わからせられたいオトシゴロ」は裏垢女子をわからせる話なのですが、中出しした後竿役がアフターピルを渡します。
中出しした後竿役がアフターピルを渡すシチュ、妊娠が意識されている点でリアルの延長にありつつ竿役側の小心者感と手遅れの善性が垣間見えて結構好き。
アフターピルは副作用が酷いという話をたびたび聞くので)
あとインターネットで活動している女が好きなのでヒロインがその系統なのもありがたい。

 

【最後に】

・NO男根
・容赦ない系の描写
・インターネット上の知り合い
・カプ萌えできるカップ

上記4点のいずれかに当てはまる+絵柄がデフォルメよりだと好きなことが多いです。趣味が合いそうな方はぜひ当記事に挙げた作家の作品を読んでみてください。

また、私自身がKomiflo、DlsiteユーザーなのでKomiflo搭載誌以外の作家、fanbox等で活動している作家へのアンテナが薄いなというのが悩みです。
この人好きそう!というおすすめな作家がいればコメントかお題箱に入れてください。よろしくお願いします。

 

odaibako.net

 

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表現規制について考えたこと
真面目な話なので興味ある人だけ読んでください。

アダルト表現規制は年々厳しくなっていて、今の商業アダルトでは「無理やり」や「強制」も使いにくくなっているし、「催眠」や「泥酔」といった合意がない状態での性交があると明記することは極力避ける必要がある。(同人はまだ緩いが)
私自身、イチャラブはそこまで興味ないし、女性上位はモノによる。正直、強引な描写がある方が実用できる。
とはいえ、当たり前だが、フィクションだから”使える”のであって現実で同じことが起きたら加害者を絶対に絶対に許せないだろう。

小学生の頃、近所の本屋でコンビニ本的なエロありゴシップ本をこっそり立ち読みしてたところ、男性が真後ろに立ってきてすごく怖かったことがある。その本屋はガラガラだったから偶然ということもない。すぐ本を置いて逃げたので何ともなかったが、今思い出してもゾッとする出来事である。
本屋でエロ本読むようなエロガキだろうと現実で手を出されるのは強烈な恐怖なのだ。

一方、みとらじの宝鐘マリンゲスト回で「意外と女の子の方が無理やり好きかもね」と言及されていたり、アンジュのエロ漫画紹介やみとアン食わず嫌い王などで彼女らの嗜好を見るに、実際女側の方がイチャラブ興味ないみたいな傾向はあると思う。(私もそうだし)

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フィクションのエロ漫画イチャラブ使えない問題について相互とも話をしたのだが、フィクションのセックスまでケアしたくないよ、というのが腑に落ちた論だった。

結論、自分にとっては下記2点がフィクションでは強引寄りの作品を選ぶ理由です。
・性交に手間をかけず気持ちよくなりたい(=一方的に手を出される)
・気持ちよくなることに言い訳が欲しい(=抵抗できないからしょうがないというやつ)

この辺はまだしっくり来ていない部分もあるので、今後も自分の中で深堀していきたい。ただ無理やりが好きなのは、暴力を振るわれたいのではなく一方的に気持ちよくなりて~の発露かもと思った。言い訳が欲しいというのも「女性に消極的な方が望ましい」という価値観によって育った感情では?といわれたらそうかもしれない。あくまで自分は、であって、そうでない人もいるとは思うけど。

好ましい作品層にリーチしにくくなるので表現規制しないでほしいという気持ちもわかるし、合意なしにも興奮するんだろ?という価値観がが根付きつづけるのも嫌なので表現規制は必要だという気持ちもある。

「これは現実では絶対に許せない」と全員が理解したうえでフィクションを楽しむようになれるのが一番の理想であるが、それは難しいだろう。そこで、ひとつ気付いたのが、ヤンデレ溺愛モノが意外と"良い"のだ。実際がるまにでもよく見る。これであれば表現規制にも引っかからないし、ニーズを満たせる。こんな感じで潜在ニーズを満たしつつ倫理規範にも引っかからないものに落ち着いていくのかなと思った。リョナは守備範囲外なので知りません。終わり。

2018年 Vtuberの"女"視聴者はどこにいたのか

2020年ごろ→2018年を振り返って書いた文章を無事発掘したので公開します。

本当はフェミニズム系のなんかに乗っけてもらう予定でしたが、私が締め切りや連絡をブチりまくってお蔵入りしたやつです。(最悪)

当時の空気に対して批判的に書いていますが、微妙な居心地の悪さ(というほどでもなく違和感があったみたいな感じ)を面白さが上回ったからそこにいたわけだし、トータルで楽しい界隈だったと思います。

ほぼメモ書き状態だけどいま推敲するものでもないのでそのままコピペしました。

 

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Vtuberの"女"視聴者はどこにいるのか」

 

Vtuberとは

 2D3D問わず、仮想のアバターをまとって活動をしているコンテンツの総称。2017年頃から火のついたコンテンツで、初期はYoutubeでの動画配信を主体としており、現在もその呼称が引き継がれている。ただし、現在は、動画、ライブ配信音楽配信等、活動の主体は様々である。非実在のキャラクターをアバターとして活動する個人・団体を総称し、「V」、「Vの者」という呼び方もみられようになった。

今回は「2018年ごろ配信主体の男性Vtuber」と「女視聴者」との関係性について掘り下げていく。

2018年頃の男性VTuberの立場とそれをとりまく視聴者

当時(現在もではあるが)、Vtuberと呼ばれるコンテンツで活動しているのは女性が多く、それに伴い、ファン層は男性メインだった。

アイドル路線の女性Vがいる一方、乙女ゲーや男性アイドル系統といった“女性向け”コンテンツに登場するような、性的魅力を備えたかっこいい”アイドル”という方向性で活動するVは少なく、面白さを前面に押し出した、芸人やゲーム実況者寄りの“非アイドル”的なキャラクターで活動する人が多かった。

女性Vtuberが主にアイドル-オタクといったアイドル文化を踏襲した集団を形づくる一方、男性Vtuberはアイドルというよりも、『話が上手くて面白いオタク』を前面に押し出した活動をする人が多く、結果、である配信者を中心としたオタク集団特有の内輪で盛り上がるような雰囲気があった。その中で、配信者本人が「僕に女の視聴者なんてつきませんよ」と発言したように、女性の視聴者は存在していたにもかかわらず、いないように扱われているように感じた。また、そういった空気を受けてか、自ら男オタクのような口調でコメントをし、女であることを悟られないようにしている人がいるのをみたことがある。

どうしてそういったことが起きるかを考えたときに、VTuber界隈に限らず、”男性オタク集団らしい”風潮があったからではないかと思う。それは、女オタクをいないものとして扱ったり、腐女子や夢女子として男オタクから見て「違う生き物」として、コミュニティの外側へおくような空気の作り方である。

〇男性VTuberを好きになる女オタク

大手事務所に所属するVTuberの男性比率が増えた2020年現在、今更女視聴者がいない、という人はいないだろう2018年であっても、男性Vtuberの女性視聴者がもちろん実在することなんて、SNSを見ていればわかる。人気の配信の切り抜きを作っている人、絵を描いている人視聴やの間で名を知られている女性視聴者もいた。配信者側がたまに漏らすアナリティクス(視聴者の属性の内訳)のパーセンテージを見ても、男性が多いというのが常だったが、100%ということはない。少数であっても、そこに女性はいるのである。

けれど、気づいてないことにする空気があったし、インターネット上の男性にありがちな口調ばかりがコメントに並ぶ。

女性視聴者が透明化された理由を明確に示すのは不可能に近いが、筆者が思い当たる2つを取り上げて説明をする。

1つは異性の視聴者がいない方が面白いから。もう1つは女オタクが、配信者を「アイドル化」して楽しむ、異なる集団だとみなしているから(同族のファンとしてカウントをしていないから)であると考える。

1つ目について、個人の女性視聴者がいることが自明の理だったとしても、「女性視聴者」という集団がいると表立って触れられないことが、いないことになっているほうが面白いという風潮が確かにそこにはあった。「恋人ができない」ルサンチマンが一定の層にウケるのと同様、異性に選ばれないさみしい人間という状況は、互いの弱さを許容しあうオタクホモソーシャルにおいて面白く、好ましいものであると推察される。そこで「すきです♡」と異性から行為を向けられようものなら、たちまち恵まれている側の人間となり、もはや連帯できない裏切りものとなってしまう。配信者をモテない面白い人間にしたい視聴者にとっては都合が悪いので、女視聴者はいないという雰囲気を醸成するし、女視聴者も積極的に隠れることとなる。

2つ目にかかってくる問題は、恋愛対象の性の配信するコンテンツを好きになることは不純なのか、コンテンツを理解する資格がないのかということだ。異性の発信するコンテンツを消費しているとき、「正しく楽しんでいない」というジャッジを下されることがある。「そういう目で見ているから、コンテンツの本質を楽しんでいるわけではない」という誹りを受けるのは、Vに限らない話ではあるが。

(締め出される観客‐客席から見たお笑い‐』引用?)

腐女子や夢女子といった消費の仕方の実が違うものとして、マス層に外付けさる。いるけど、違うものとして扱われる。ただの”住み分け”として機能しているのであれば問題ないが、「女にこの面白さはわからない」といったミソジニー的な見方が全くないとは言えないのではないだろうか。

 

〇今の生配信Vtuber界隈

そこから2年がたち、コンテンツ自体がかなり大きくなり、男女関係なく視聴者が増えていった。どうあっても、エンターテイナーとして矢面に立つ以上、アイドル的な推し方をする人は現れるというところに落ち着き、結果、同性にしかウケないというネタはウケなくなり、わざわざ男が、女が、と言われることはなくなった。集団が大きくなると、各視聴者層も肥化する。一つの層をなかったことにする空気を醸すのには無理があったのだ。

私自身が界隈から離れてしまったため、細かいディティールをつかめている自信はないが、大枠は前述の通りだと感じている。

当時、本人の「僕に女のファンなんてつきません。」という発言は、「女であることを悟られないようにコメントした方がいいなー」と女オタクに思わせるには十分であった。須くファンを認知したうえで感謝すべしとは思わないが、その時抱いた感情は、シンプルに認知されたいとは別のベクトルにある、ここにいてもいいと思わせてほしいという思いだ。コンテンツの対象ではなく、楽しむ才能がないと言われればそれまであるが。

そんな配信者でも、今では明確に女性をターゲットとした企画にも出演しており、これまで述べたことはもはや過去のことと言っていいだろう。

 

それで、女性ファンの透明化問題は解決されたのか?ただ夢女子や腐女子とみなすような外付け化が進んだだけではないのか?界隈自体の思想が変わったのか?いや、単純に大きくなった分子を無視できなくなっただけではないか?とりあえず、男女比が均されると、強制的に居場所はできるみたいだ。エンターテインメントとターゲティングは切っても切れない関係ではあるが、裏返すと「○○(特定の属性を持つ人)には△△の真の面白さはわからない」という排除の思想につながる。「この面白さを理解できるのは自分だけ」という優越感をファンに与えることにより、よりコンテンツへの依存度を高めるにはある種有効な側面があるだろうが「閉じコン」化する危険も孕む。純粋に”コンテンツ”にのみよって信仰と疎外が生まれているうちはいいかもしれないが、性別という要素が挟まってくると厄介になってくる。「俺らにしかわからない」は「女にはわからない」には変化し、ミソジニー的な偏見コレクションの一つに加えられる可能性があるからだ。

鶏が先か卵が先か論になるが、そもそも「俺らにしかわからない」がミソジニー的な偏見に支えられているのでは、という疑念を前提として、界隈の以前の風潮についてここまで文章を書いてきた。あくまで、私が一時通った界隈を例に挙げての話ではあるが、悲しいことに、透明化される女オタクはたくさんの界隈にいると思う。多くのシスヘテ女性の特性(男性を性的対象として認識する)がコンテンツを楽しむにあたっての壁とならない世界を望む。←トランスやアセクをを無視してしまっているかも

 

(生配信中心のVというコンテンツはその人そのものを消費することと大差がない。表立ってスタッフが介入することは少なく、配信者と視聴者の距離が近いゆえのグロテスクさがそこにはある。配信者の人生を、人間性を手軽に偶像化し、消費できてしまうからだ。(おそらくそんなのは承知の上で活動をしているのだとは思うが。)異性が抱く感情のみを不正な消費とみなのではなく、同性同士であろうが、そこの自覚は持ったうえで消費をするのが妥当ではないかと考える。)




 

卯月コウ全ボイスレビュー(※2024年2月現在)

【はじめに】
コウのおすすめボイスをまとめたツイートを見て、自分もやりたい!と思い実施。新規のリスナーがボイス買う時の参考になれば。
「あのエピソードどこで話してたっけ」となることもしばしばなので自分の備忘録代わりでもある。
ボイス種別(常設ボイス/誕生日ボイス/その他)ごとに古→新の順で並べています。

 

【個人的なおすすめ】
・シチュ系苦手な人向け→「夏真っ盛りボイス2020」
・シチュで友達気分を味わいたい→「GWボイス 2019」
・シチュでエモくなりたい→「春満開ボイス2019」「秋満喫ボイス 2019」
・女装が見たい→「ホワイトデーボイス 2019」

全部常設ボイスなので、ちょっと下に貼ってる「季節ボイス」のリンクから買えます。詳細は各レビューをご覧ください。

 

【指標について】
ボイスのレビューにあたり2つの指標を設けた。定義は下記の通り。
対俺/対リスナー…コウがそもそもリスナーに語りかけるタイプの配信者なのであまり綺麗に振り分けられていない。一応クラスメイトもしくは”そういう存在”として在ったら対俺、配信者として振る舞ってたら対リスナーにしています。
エモ度…感傷寄りかおふざけ寄りかという指標。数字が低いのは雑談かギャグに寄ってます。良い⇔悪いの指標ではないです。

 

 

【常設ボイス】

▶︎秋満喫ボイス2020まではにじさんじオフィシャルストアで再販中。待てばいずれ再販されるので買い逃しても焦らなくてよい。他ライバーを見る限り「常設季節ボイス」「常設コンセプトボイス」「常設マンスリーボイス」の3種に分かれるっぽいがコウの場合は「常設季節ボイス」のみ。
※2023年4月現在、常設販売してないのは「2021海ボイス」「2022 4月Vol.1」「ウィンターデートボイス」の3つ。ウィンターデートはコンセプトボイスになると思ってるけど違ったらすみません。

shop.nijisanji.jp

◯ハロウィンボイス 2018

・対リスナー
・エモ度1

記念すべき初めてのボイス。雑談配信でのエピソードトーク寄りであんまり連続性がないのも初期ならでは。
03は中1の頃の思い出。絶妙にカスなところと可愛いところがわかるエピソード。
04ハロウィンに対する逆張りについて
05対俺くんのちょっとアレなシチュエーションをやろうとしてふざけてる
06好きなお菓子の話。父母についてのエピあり。後述の看取りボイス(2021年誕生日ボイス)でも言及される抹茶ケーキはこれ。

 

◯クリスマスボイス 2018

・対リスナー
・エモ度4

配信者であるコウとにじさんじのクリスマスイベントに行く俺。パーティーから俺たち浮きそうだよな、馴染めなかったら大富豪しようぜ←ここに卯月コウが詰まっている。パーティーという大人の催し=敵、に対してガキの精神で逆張っていくのが楽しい。馴染めない俺ら(コウ含む)という立ち位置の取り方はかなり2018年だなと思う。
06が特に良くて、ライバーならではの双方向性をボイスに落とし込んだかたちとなっている。

 

◯バレンタインボイス 2019

・対リスナー
・エモ度1

01はハッピークレセントの替え歌。謎にお笑い芸人のトークみたいなフリで各トラックが始まる。
04はシチュボ、というか自分でお人形遊びをしている。05と06はバレンタインデーにまつわるエピソードトーク。妹ちゃんについての話も。画面の中の彼女との気持ちを高めるためにチョコを買いに走る話は素オタクな部分を感じられる。コウ自身の話を聞きたい人にはおすすめ。

 

◯ホワイトデーボイス 2019

・対俺
・モエ度5

言わずと知れた女装ボイス。ほんとに女の子の格好してくるとは……。実況しながら服を着てくれるのだが、合間に入る衣擦れ音がリアル。コウはコウ自身のビジュを好きなんだと感じることがしばしばあるが、その点も垣間見られる。自分の可愛さを自覚しつつも戸惑いと照れが隠しきれておらず、おそるおそる女装している時の恐れと期待と慢心がないまぜになっている感がビシビシと感じられる。とにかくこのボイスは本当に聞いてほしい。05,06のASMRも照れ込みでヨシ。

※女装補足

・過去(配信者になる前)の女装エピ(36:50〜)

・この時着用した女装衣装が母親に見つかったエピ(1:21:40〜)

・視聴者から遅れたメイド服をリアルタイムで着るコウ(6:55〜)

 服開封、着用、自撮り、自撮りを同僚に送るまで全部やってる!

 

◯春満開ボイス 2019

・対俺
・エモ度5

卯月コウのイデア。同級生のコウと学校や公園をぶらぶらする、というシチュエーションなのだが、8割はコウの語りである。
桜/学校の屋上/別れ/春を嫌いだった理由について、各トラックでコウなりの考えみたいなのを話してくれる。春の前向きさ、暖かさについていけない俺たちに、2018年時の「エモ」的な感性で見出した春の良さを伝えてくれる。感傷マゾ的なコンテンツが好きな人は満足できると思う。

 

◯GWボイス 2019

・対俺
・エモ度4

遠出して寄生虫博物館と動物園に行く回。実はラ牛雪帰の初出でもある。ラブライブという固有名詞こそ出していないが、飽きるほど聞いたあのくだりと食べ物の美味しさはシチュエーションに左右される、という話を滔々と語りだす。初期の配信で言及されていた「寄生虫の恋(著:三秋縋)」の聖地巡り的な側面もあり、オタクフレンド感を楽しめる。
“オタク友達のコウ”とやいやい言いながらなんでもない休日を過ごすという擬似体験ができてかなり好きなボイスです。
ちなみに寄生虫博物館はマジのデートスポット。意外にもカップルがウヨウヨいて面白いのでおすすめです。

 

◯あめもようボイス 2019

・対俺
・エモ度3

コウの部屋で雨宿りするシチュエーション。メスコウ概念を自分から擦りにいくのに2019年感がある。一緒に朝顔を植えるのは中学生としての時間を過ごせているようで良い。会話のくだらなさと差し込まれるオタクネタ、たまに見せる優しさのせいでコウを友人だと勘違いしてしまうんだと思う。

 

◯夏真っ盛りボイス 2019

・対俺
・エモ度3

コウとの日常/クソ企画/ASMRが詰められている。バラエティパックのようなボイスとなっており、コウらしさみたいなのを網羅できる。06では活動に対するちょっとした振り返りを聞くことができる。充実してなかったこれまで/充実している今、それを踏まえたコウの立ち位置、みたいな部分にチラッとだけ言及している。

 

◯夏まつりボイス 2019

・対俺
・エモ度3

コウと浴衣を着て夏まつりに行く回。数少ない夢回ともいえる。あえて逆張らず、王道の夏まつりイベントとなっている。こちらにお願い!してくるかわいいコウを楽しめる。
個人的には2022ウィンターデートボイスと対っぽいなと思う。季節的にも振る舞い的にも。

 

◯学園祭ボイス 2019

・対俺
・エモ度2

2005umbで漢が放ったパンチラインのサンプリングからシナリオパートが始まる。コウと学園祭を回る王道ボイスなのだが、メイド喫茶パートがあり、また女装している。バレンタインの時のように実女装こそしてないものの、お着替えの”間”をきちんと取るところにコウの”癖”を感じる。こちらも逆張らず王道のシチュを楽しむ形式。

 

◯ハロウィンボイス 2019

・対リスナー
・エモ度1

バーチャル渋谷でコウとハロウィンを楽しむシチュ。あくまでもバーチャルであることを懇切丁寧に説明するのはトラック横転ボイスを運営に許可してもらうためだと思われる。処理が雑なSEが大音量で入ってくるのが1番面白い。
初ボイスから1年ということで、ボイスを売ることに対しての振り返りもあるが、コウは俯瞰力高いし、自分の欲に対してストイックなまでに掘り下げるよなと思った。

 

※下記はトラック横転について言及したボイス会議配信。13:01〜。16:39〜は看取りボイスについても話している。

 

◯秋満喫ボイス 2019

・対俺
・エモ度4

明け方、深夜バイトあがりの俺と登校前のコウが公園で時間を潰すシチュ。クソ客にあたって落ち込んだ俺を励ましつつ2人で焼き芋を焼く。芋を焼くのはあんまりうまくいかないんだけど、うまくいかないところを丁寧にシチュエーションとして起こしてるところとか、一瞬だけ生活が交わる偶然性に良さを見出しているところとか良さを感じる。

 

◯クリスマスボイス 2019

・対俺
・エモ度3

クリスマスに卯月コウとレンタルフレンドになる話。コタツで厳選する俺くんをすこし強引に引っ張り出して振り回してくれる。秋葉系文脈に沿った内容。王道をゆくラノベのヒロイン的ムーブであり、こころなしか声とテンションが高い。そしてラノベ文化に親しんだオタクはあ〜これこれ、となる。ポケモンや女性声優の話題に付き合ってくれてありがとうね。

 

◯雪遊びボイス 2020

・対俺
・エモ度1

男子中学生の悪ふざけ。ノリがほぼ男子高校生の日常
雪合戦をゲームのバトルに見立てており、こういうのやったな〜と懐かしくなる。クリスタルソード!みたいなのがガキ感強くて楽しい。あと、当時は誕生日グッズ&ボイスがなかったからか、最後少しだけ誕生日ボイスっぽい差し込みがある。コウのボイスでここまでSEが豊富なのは珍しいのでは。

 

◯春休みボイス 2020

・対俺
・エモ度3

転校しちゃうコウと秘密基地を作るシチュ。
おもしろ2ちゃんコピペワードを細かく挟んでくるので、こういうオタクってクラスにいたよなと思い出す。
シチュのエモさのみでゴリ押してるだろwと思いきや、変化していく人間関係を憂うシーンで卯月コウの感傷的な部分を感じることができる。

 

◯試験勉強ボイス 2020

・対俺
・エモ度2

図書館で一緒に試験勉強するシチュ。
勉強せずコウがうんちく披露という名の邪魔をしてくる。トラックをまたいで相似、総司、冬至、当時、答辞と韻を踏むという遊び心が垣間見える。
疲れてなくても〜、山本、次こそはガチるぞ(ガチれば余裕くん)など配信頻出用語が散りばめられてて「またこいつ擦ってるな…」という気持ちになれます。

 

◯夏真っ盛りボイス2020

・対リスナー
・エモ度2

夏にまつわるエピソードトーク集。テーマに沿って語っていくので雰囲気はUZOONに近い。コウが夏を好きなのは周知の事実だが、夏に対してのコウのスタンスや、夏の思い出を聞くことができる。家族や親戚のエピソードもあり、家族想いな部分が垣間見える。夢シチュが苦手な人も安心して聴けるボイス。ほぼ雑談配信。

 

◯秋満喫ボイス2020

・対リスナー?
・エモ度1

まさかのボイス作成ボイス。秋満喫ボイスを出すことに決めたコウがだらだらと作業を引き伸ばしている様がボイスになっている。作業用BGMを真剣に選定しちゃったり作業のために場所変えたのに全然違うことしちゃったり、メン限してみたり、先延ばし癖がある人はかなり共感できる仕上がりである。

 

◯2021海ボイス

・対俺
・エモ度1

コウのプライベートビーチでひと夏の青春を、というシチュだが卯月コウの絶妙にカスなキャラクタが全面に出ている。
俺くんを振り回してからかったり、怒られてしおらしくなると思いきやヘラヘラ謝ってくる。個人的には半笑いでごめん…wみたいなのがグッときた。

2022春ボイス販売の際に「海ボイスは書いてもらったやつに手を加えたもの」とちらっと言及がある。

www.youtube.com

 

◯2022 4月Vol.1

・対俺
・エモ度4

コウが俺を中学生にしてくれるボイス。コウの配信はくだらない話をする中学生気分を味わえるといわれがちだが、比喩ではなく不思議な力で中学生になり、かつて通っていた学校に入り込む。淡々と状況を描写する時の声色と会話の時の声色が異なるのが上手いなと思う。一緒にタイムカプセルを埋めるのだが、コウが何を埋めたのか明言はされない余白がまた良い。
コウは「春が一番おもんない」と公言しているわりに春ボイスの完成度高いがち。

 

 

◯ウィンターデートボイス

・対俺
・エモ度2

珍しい外注台本。夢シチュながら安心のジブリテイスト。本来の台本はもう少しかっこいい感じなんだろうと想像できるが、俺は絶対にスマートにリードしないからな!という矜持をセリフの端々から感じる。実際、運営から渡された台本を「コウが遅刻する側」に書き換えたらしい。遅刻したり、はぐれそうだったり、大事なところでちょけたりなど、頼りなさを存分に発揮している。っぱコウは俺がいないとダメだなw という感情にさせてくれる手腕を感じた。優しい声色は素直に萌えです。

※台本変更についての言及箇所(1:00:39~)。

 

 

 

【誕生日ボイス】

▶︎誕生日グッズと併せて販売されるボイス。当年のグッズ販売と同時期に前年のボイスが再販されるので、買い逃した人は要チェック。

◯2021誕生日ボイス

・対俺
・エモ度5

かの有名な看取りボイス。死ぬ間際の俺の目の前に中学生のままのコウが現れる。魔法少女を救う概念となった鹿目まどかのよう。
2019ハロウィンボイスの打ち合わせ雑談、2018ハロウィンボイスで登場した抹茶ケーキ、葛葉のネタ強奪、3Dお披露目配信、ラ牛など思い出擦りトークで雑談らしさを出している。死ぬ前になんでもない雑談をコウとすること自体が走馬灯を見ているようにも感じられ、胸がいっぱいになるボイスであるといえる。

 

◯2022誕生日ボイス 

・対リスナー
・エモ度4

夜にコンビニにケーキを買いに行って食べるまで。コウと一緒に深夜徘徊してる気分になれる。生活音がかなり入っているため距離が近く感じられる。ほぼツイキャス
個人的には、深夜の外出にビビってるコウにユニコーンを出してしまう……。(夜の外出に慣れてないのかな?みたいな。)(配信風に喋りながらだからビビってるだけだと思うが)(性欲禁止!)

 

◯2023誕生日ボイス 

・対俺
・エモ度4

鬱の症状が出た自分をコウが風呂にいれてくれるボイス。正確には風呂っていうか髪を洗って乾かしてくれるボイス。お風呂パートとドライヤーパートともにASMRとしても良い感じである。鬱になった俺に何を聞くわけでもなく、コウの最近のお散歩エピソードを話してくれる。コウが散歩した時のなんでもない情景をうんちく混じりに語ってくれるのだが、これがとても良い。コウが傷ついている人にどう向き合うかっていうのが想像できるのも良い。

 

◯2024誕生日ボイス 

・対リスナー
・エモ度1

音声版ひとくちUZOON。シチュボ的なものが不得意な人も聴きやすいと思う。
現在YoutubeにあがっているUZOONと温度感は同じくらい。ボイスであることによって時間制限が生まれるためか、UZOONや日頃の雑談よりサクサクハキハキお便りをさばいている印象。コウ自身に対する質問中心なので、○○についてコウがどう思ってかが深堀りされている。ラジオ的なものが好きな私としてはかなり嬉しい。

 

【その他】

▶︎企画配信時に販売されたボイス。

◯Seedsマフィアボイス(2018年12月)※販売終了

・対リスナー
・エモ度1

本番前の録音、演じるにあたっての感想など。ボイスに対する想いの変化が聞けたのがよかった。

 

◯にじメンズボイス(2019年5月)※販売終了

・対俺
・エモ度2

ボイス自体は配信で聴ける。当時、ボイスと台本のセットがboothで販売されていた。緑仙の台本では男キャラ感強い語尾だったのが優しい言い方に変更されており、コウらしさを感じられる。

 

 

 

【総評】

一通りボイスを聞き返したが、凝ったシチュエーション/日常系/配信寄りの3つの傾向に分けられる(と思う)。
コウの位置づけとしては、そのまま卯月コウという存在だったり、youtuberだったり、同級生だったりいろいろ。

全体的に過程の描写が丁寧であり、試行錯誤するがうまくいかない、俺やコウがちょっとダメだったりする、でもそれを楽しむ、といった方向の台本が多め。コウの、人の弱さを許容してくれる部分が好きなので素直に嬉しい。
配信のネタを入れまくってるので普段の配信見てる人がより楽しめる仕様。元ネタの出典を貼ろうと思ったが流石に量が多すぎて諦めた。何気に家族のエピソードを聴ける機会が多いかもしれない。

対俺/対リスナーという指標を用意したものの、分類にはかなり困った。
対俺としたときに、卯月コウはひとりのクラスメイトもしくは友人で、俺は彼を卯月コウとして認識はしない場合を想定していた。しかし、卯月コウは配信業をやっている卯月コウという存在のまま、リスナーでもある俺に一対一で向かい合う。それが出来てしまうのが、卯月コウの罪深い部分であり、熱心なリスナーができる理由なのだと思う。
対"俺"という表記にしたのは、男友達としてコウと仲良くなりたかったという私の祈りを込めています。

オタクくんとサングラス

関東に来て最近学んだこと、それは「私立中高一貫校出身者のいう”普通”は本当に信用ならない」ということだ。

田舎母子家庭出身の私の”普通”とはあまりにかけ離れている。

 

周囲との文化資本の差が大きいと感じたのは

会社>高校>大学>中学 の順である。

 

大学に入学したとき、大学に入れるような家庭の人がマジョリティで圧倒されたが(家賃や学費は親持ち、諸費をバイト代で賄うなど)、地方国立大らしく、同様の境遇、つまりひとり親家庭で学費免除取ってる人間もわりあい多かった。

人間は同じような家庭環境の者とつるみがちという言説を支持するなら、私が似たようなタイプとばかり過ごしてたという可能性もあるが。

 

高校は、なまじ進学校だっただけに地元の医者の子供や教師の子供が集結していた。昔は授業参観というと外車だらけだったが、最近はは軽も増えてきた、なんて話が出回っていたほどだ。肌感ではあるが、大学より高校の方が裕福な人の割合が多かったように思う。

青森という秘境から東京の私大に行く人が一定数いるという点で、地方国立大進学者より富んでいるのは当たり前かもしれない。

 

中学は、団地が多い地区だったこともあり、むしろ一軒家住まいの私は恵まれていたのではないかと思うほどだ。

当時、ひとり親家庭の人だけが貰う封筒(給食費免除のお知らせの手紙が入っている)を受け取っている人を数えたら9人だった。42人クラスがだったので約4分の1はひとり親家庭である。両親揃っているが離婚間近、なんて人もクラスに1〜2人はいた。

父親死別なので福祉は受けやすく、家庭環境は悪くない、ローンが免除になった一軒家がある、ということでむしろ恵まれてると思っていたし、自分の家が貧しいと感じることはあまりなかった。事実、支援にアクセスしにくいひとり親家庭に比べてれば格段に良い環境であることに間違いはないだろう。

 

※普通の生活をする分には問題ないが、大学進学というまとまった金を用意できない/一般家庭は用意できるという差を高校で体感した時が1番”貧”を実感した。

 

社会人になってからの話。

入社したのは俗に言う本屋、斜陽まっただなかの中小企業であり、年収もそれなり。とはいえ、地元のスーパーや介護施設で働いている友人の前では、とても「低収入」なんて言えない程度の給与ではある。また、本好きが集まるだけあってインテリクソ人間もぽつぽつとおり、(営業は毎日辞めたいが)文化!って感じの話を聞ける環境は気に入っている。

それはそれとして、新入社員顔合わせの時には私大出身者の多さに目をむいた。

そんな環境にたどり着いた自分は頑張ったな、という気持ちと、気後れ・焦燥・妬み嫉みがないまぜになった状態で吐きそうになりながら懇親会に参加したことを覚えている。社内もさることながら、同行営業する周辺企業の方々も私立中高、私立大出身の割合が多く、現在進行形で東京という土地に慄き続けている。

 

そして本題(?)、洒落っ気のない、性格は陰寄り、萌えコンテンツを好む一般オタクくんが当然のようにサングラスを着用していて驚いたことが2回ある。

それぞれ別の男性で、2人とも東京生まれ、私立中高一貫校出身者で、どちらかというとブルアカやホロライブが好きそうな善良なオタクくんだ。

光に弱く、目を守るための着用とのこと。

 

身体的快適さのためとは言え、サングラスというハイカラで許されたおしゃれ人のみ着用の許されるアクセサリーをオタクがてらいもなく着用するという事実が衝撃だったのだ。

重要なのはカッコつけたい、華美さを演出するという意図なく、あくまでも生活の延長線上にサングラスというアイテムが当然の選択肢としてあることだ。これが文化資本か、と強く感じた。

 

それと同時に、文字として書き起こすことで、えっ私の自意識デカすぎ…?になってしまった。サングラスといういちアイテムにビビりすぎ、人の目を気にしすぎているなとは思うが、田舎生まれだとこんなものでは?と正当化したい気持ちもある。2人のオタクくんはどちらも親の影響で全然香水とかつけてるんですよね。

 

最低限の生活プラスアルファ的なアイテムが日常にあることに富を感じる。親世代が文化的なものを現役で楽しんでいることに富を感じる。富の余裕が選択肢を増やし、選択肢があることの安堵が心の余裕を生み、心の余裕が他人の目を気にしない精神につながる、というのは安直すぎるだろうか。

 

結論:オタクはサングラスなんかかけるな!泣

 

 

【余談1】先輩の話

私はオタクなのでローゼンメイデンに影響されて紅茶を好きになった。今でも紅茶は好きで、社会人になってから、ちょっと良い紅茶の香水を購入した。

上に述べたオタクくんの1人は(休憩中にfgoのガチャを引くタイプの)会社の先輩なのだが、ある日、カバン用の芳香剤を買った、いいとこのやつなんですよと可愛らしい自慢をしてきた。私が紅茶の香水をつけ始めて割とすぐの出来事だったのだが、先輩が購入した芳香剤はなんと紅茶の香りだったのだ。彼は機微に鈍いタイプの人なので、私が紅茶の香水をつけている、ということには気づいていなかっただろう。

なんか最近紅茶の香りするな→紅茶の香りいいかも!になったと推察しているが、真偽のほ程は定かではない。

ミラールックならぬシミラースメルになるのは嫌だ!ということで泣く泣く香水の使用を控えた。本当にどうでもいい話です。

 

【余談2】後輩の話

先輩とは逆に、後輩は私なんかより何倍も苦労をして大学を出た人である。そして善良じゃない方のオタクである。

「自分育ち悪いんスよね」という捨て身の自虐ネタへの反応は何が正解かわからない。(反射で笑ってしまう。)

社会人になって給料もらって、これまでの分を取り返すかのように浪費しちゃうんですよね、という発言には全面同意だ。

正直、ボーナスなんてクレヨンしんちゃんのような景気が良い時代の遺物、フィクションだと思っていた。自分がボーナスもらった時は、世の中の正社員ってこんなにまとまった金が入るんだ、そりゃ貯金もできるし子供の学費も払える、という嫉妬で脳が焼き切れそうになった。

また、後輩もよく「文化資本」という語を使っており、文化資本の差を強く目の当たりにした人ほど、文化資本という言葉を使う、という持論が強化された。

そんな育ちへの反逆か、後輩自身はかなり文化的かつ有能な人間なので出世街道爆走して弊社をぶっ壊してほしい。

その前に弊社を去るだろうけど…。